Undertaleのレビュー
トビー・フォックスはすべてを一人で、ライトモチーフ的なチップチューンで書き上げた。一つのモチーフが姿を変え、変異し、出会う相手に応じて姿を変えて戻ってくる。「Megalovania」はそれ自体が一つの現象になった。この狡知に富んだ作りが注意深さに報い、一つ一つの出会いに思わぬ情を結ぶ。ひと握りのビープ音がオーケストラに劣らず心を揺さぶる証だ。
プレイヤーの予想をこれほど覆す作品は稀だ。出会う怪物には声と理由があり、見逃すか戦うかという選択が冒険そのものを書き換える。優しく、可笑しく、そして不意に胸を打つ。その仕組み自体が忘れがたい道徳の問いとなる。
一見短い旅も、見逃すか攻撃するかで全てが変わると気づいた瞬間から何倍にも膨らむ。平和ルート、皆殺しルート、選択に応じた数十の結末と反応――全体像をつかむには何周も必要だ。水増しではなくプレイヤーの良心の上に築かれたこの周回性が、確かな後世での評価を支えている。