Deltaruneのレビュー
トビー・フォックス自らが、狂おしいほど独創的な音楽を書く。章をまたいで呼応するライトモチーフ、奮い立たせるボステーマ、武装解除されるような情感の曲。音楽は作品の個性と切り離せず、長く記憶に取り憑く。
トビー・フォックスは不条理な笑いと不意の重みを、稀な軽やかさで結びつける。一行で冗談が実存的な眩暈へ転じる。文章は声だけで各人物を描き分け、運命と支配をめぐる謎を滴らせ、各章にその長さをはるかに超える濃密さを与える。
戦闘はターン制と弾幕回避を混ぜ合わせる。どの戦いも、見逃すか打つかを選びつつパターンを読むことを求める。『Undertale』より豊かなこの混成が、遊びを驚きに満ち、極めがいのあるものにする。